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被害者と加害者と・・・ 前編
やっとリアルと、体調が治ったかずまんです。
落ち着いたので、二ヶ月近くぶりの更新となってしまいました ^^;
更新が停滞し始めた頃から、CG集の製作構想を開始。
運動会やら、水泳開始やらで学校の仕事が厳しくなってきた時期でもありました。
そんな中、事件が起きました。
すんげー、長くなるので 気になる方は続きからどうぞ ^^;
そして、7/11日にさかのぼります。
あとちょっとで夏休み・・・
支援員なので、生徒のいない間仕事が無いなー・・・って訳で、コンビニでバイトを決めた辺りの日だと思います。
ぶっちゃけ、海がメインの観光地なので風評被害が激しくて地元のバイトなんて、どこも募集をしていませんでした。
そんな中、コンビニと言えどバイトが決まったのは奇跡だと考えていた矢先です。
夕方の17時30頃・・・
日が長くなり、外はまだ明るいけどダイブ気温が落ち着いてきた時間帯です。
部屋で、TVゲームやってイラスト作業をしようと遊んでいた時でした。
外から女性の叫び声が聞こえてきました。
『離してーーーーーっ!! あぁっ!! 離して下さいーーーーーー!!』
なんだろう? 人さらいとか、変な類じゃないだろうな・・・
関わり合いになりたくないなー・・・ ってのが、一番先に出てきた正直な気持ちです。
しかし、気になったので外に出て見てみると・・・
近所の2M位ある、オスの秋田犬に女性が襲われていたのでした。
肩の辺りを持ち上げられ、犬は女性に覆いかぶさる様にして噛み付いています!!
普段から、危ない感じがしていたデッカイ犬で個人的には嫌いな犬でした。
犬もそれぞれ性格があります。
動物って全部、やっぱり個性がありますよね ^^
その辺の部分で、自分としては その犬は危ないと思っていたヤツが女性を襲っていたのです!!
やっべ!! すげえ!!
自分に、あの人を助けられるか!?
怪我をしたら、仕事出来なくなるぞ・・・
飼い主はいるか!? 人影が見えた!!
飼い主や、通りすがりの人がいれば現場は任せて自分は家の電話で助けを呼ぼう!!
ここまでの思考が一気に脳内を巡った・・・
ものの1秒か2秒程度の中での思考だと思う。
家の電話を使い、スグに救急車の要請をするも・・・
電話の対応係が、悠長に同じ事を聞いてくる・・・
落ち着いて、詳しく、ゆっくりで良いので話して下さい。
そんな感じの雰囲気がバリバリ通じてくる。
自分自身も、救急事務で電話の対応をしていたのだが
その時も、同じ様に対応していたと思う。
そう・・・思いっきり、事務的に現場の状況を詳しく知る為に・・・
私は、詳しくまとめて話をした。
電話で話をしている間も、女性の必死で悲痛な叫び声は電話口の自分の耳に届く・・・
心臓もバクバクいっている。
覚えている内容はこんな感じだ・・・
私 『家の前の道路で、大きな秋田犬に女性が襲われています。』
相手 『何歳位の女性ですか?』
私 『40歳位です。』
相手 『今、その女性はどこにいますか?』
私 カチーン!! 叫び声が聞こえてるし 家の前で襲われているって言っただろう?
現在進行形なんだよーっ!!
イライラを抑えつつ、
『家の前の道路で、今犬に襲われています!! 叫び声もまだ聞こえています!!』
相手 『犬は、どこにいますか?』
おいおいおいおいーーーーーーー!! 人の話聞いてないのか、それとも時間稼ぎか!?
何にしても、こっちの状況をメモとってねーだろ!?
そんなアホなやり取りを、相手と5~10分位やっていたと思う。
その間に、姉が甥っ子を連れて家に駆け込んできた。
姉 『○○ちゃんは、家で待ってて!! お婆ちゃんが大変なのっ!!』
そう言い残して、何も持たずに家から飛び出していった。
・・・えっ!? オカン!? 襲われてるのって、おかん!?
アホな電話対応のオバさんの相手をしなくては、救急車呼べないのでその場を離れられない・・・
そして、『救急車が全部出ているので 緊急車両を先にそちらに急行させます。』
最後の方で、そんな事を言っていた気がする。
そんな事どうでも良いから、早く犬から女性を助けたいんだ!!
電話をきり、犬から襲われていた人を助けに現場に向かうと・・・
そこには、血まみれでボロボロになった 外で趣味の庭いじりをする格好の母親が横になって倒れていた!!
周囲は、道路は血まみれ なにやら白いモンと肉片らしきものがアチコチに散らばっている。
正直、認めたくなかった・・・ 自分の母親がそんな状態になっているとは・・・
しかし、犬は離れている。
出血量と、噛まれたと思われる腕の状態は最悪だが救急車は自分が呼んだので、それまでの応急処置となる止血をしないといけない!!
道路から、家の敷地まで移動させて楽な姿勢を取らせる。
全身ボロボロで、土や砂が顔にも付いている。
とにかく、血を止めないと・・・
枕となるモノと、止血に使うタオルなどを周囲の人の協力を得て使用。
近所の人が、『顔だけでも拭いてあげよう』と言い出し
姉が家で使っている小さな桶にぬるま湯を持ってくる・・・
時間がかかった割には、小さなモンで持ってきたなー・・・
じれったくなったので、姉に圧迫止血を交代させて自分はバケツで水を汲んでくる。
しかし、水では冷たいと言う事で また姉と交代してバケツにぬるま湯を姉に持ってこさせる。
そうこうしている間に・・・緊急車両が到着。
来たのは、消防車w
そうです、消防車の緊急車両があるんです。
応急手当をする車両が・・・
滅菌ガーゼを受け取り、圧迫止血をしていたタオルを取る
血だらけの母の腕が見える。
血は止まっているが、腕から脂肪組織やら筋肉組織やら色々傷口から見える。
そうとう深くやられている様子だった。
しかし、血は止まっていた。
んがw 誰だーっ!! 腕を上の方で、タオルでギューーーっと縛ったやつはー ><
この、よくやるであろう ギューっと縛って止血するのは間接止血法と言うのだが・・・
今の応急手当では、あまりやらない方が良いとされている。
傷の血は止まるけど、止めた先に血がいかなくなり そっから腐るからだ・・・
止血したけど、止血箇所から先が駄目になりましたー!! では、元も子もない・・・
とりあえず、そのギューっと縛ったタオルを取り払う事にする・・・
・・・固い・・・固く結んであるし、血で固まって更に難航・・・
その間も、おかんはずっと苦痛と戦っている。
おかんの応急処置の間、色々な人が周囲で見ていたと思う。
色々な会話が飛び交っていたかもしれない・・・
しかし、必死で血を止める事と助ける事で頭の中いっぱいで他の事は考えていなかった。
酷い状態の腕を見たり、母親の状態を見たりしていたが不思議と冷静だった。
正直言うと、看護師であるプロの姉の不手際に情けなく思った位だった。
しばらくして、救急車が到着。
すでに着替えと自分の荷物をまとめて、あった私は救急車に母と一緒に乗り込む。
救急車に乗った後も、母親は私の名前を呼び続けていた。
怖かっただろう・・・ 痛かっただろう・・・
そして今は、不安でいっぱいだろう・・・
救急車の中で、家の心配をする母親を安心させつつ一緒にそのまま救急病院まで行った。
救急車の中でも、やはり不満は結構あった。
ストレッチャーに、プラスティックの担架を乗せて状態で救急車に乗せたのだ。
しかも、体の固定なしー ><
体の固定が無いので、揺れる 傷に響く
しかも、プラスティックの担架なので固いし痛い。
おいおい!! 救急隊員!! 救急救命士の資格あるなら、この位わかるだろう ><
はっきり言って、ジレンマに襲われる。
お金が無いので、大学や専門学校に行けなかった。
その為に、資格は無いし 知識は独学だったり自主的に講習を受けに行ったりして学んだ知識ばかりだ。
それは、自分の大事な人を守る為
今は、自分の教え子達を守ったり 教養を身に付けさせる為にとも考えている。
しかし、現実はどうだ!?
求めるモノを私が持っていないのに対して、私から見れば恵まれている周囲の有資格者達がこの程度ではないか・・・
アクシデントや、事故や不運に見舞われて私は今の状態に置かれているとはいえ
それでも、現状に納得が出来ない部分が多々ある・・・
自分の現状と、置かれた立場 社会的なモンと不公平等と
今後も葛藤していかねばならないのだろう・・・
私は、自分の手で母親の体を押さえつつ励ましながら病院へ向かった・・・
時間がアレなので、続きは中編だか 後編へ・・・
コメント
No title
正直読んでいて、嘘であって欲しい・冗談であって欲しいと思いました。
お母さまの安否が心配です・・・。
2011-08-10 20:20 秋乃真朱 URL 編集
No title
ご心配かけて申し訳ないですわ・・・
今日も、午前中に病院へ連れて行ったり
支払いの方など、色々やってきました
まだまだ戦いは続きそうです。
2011-08-22 12:11 かずまん URL 編集